検査情報
基本文献:田中ビネー知能検査V理論マニュアル,実施マニュアル,採点マニュアル
著者名:財団法人 田中教育研究所(中村淳子・大川一郎・野原理恵・芹潭奈菜美)
発行所:田研出版
テスト発表年:1947年初版,1954年改訂版,1954年新訂版,1980年全訂版,2003年第5版,2008年就学児版
目的:①精神年齢(MA)と知能指数(IQ)から客観的に知能を測定,②得られた結果を援助に活かす
対象年齢:(2歳未満の者は対象とせず)2歳0ヵ月〜成人
所要時間:約1時間〜1時間半(被検者により異なる)
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検査の概要
何度も改訂され,良問も少なくないが,ビネーの原法にはなかった新しい試問もかなりある。1〜3歳級に厚く問題が配当される一方で成人級の課題もあり,時間はかかるが,どの年齢でも測定が可能である。精神年齢と比率知能指数かまたは偏差知能指数が測定でき,基本的に知能尺度型ではあるが一部は診断型としても活用できる。下位検査は多様であり,同種問題の連続がなく,達成意欲は復元し易い。個別式の学力検査的な内容への変容は否めない。なお,就学児健康診断に活用できる就学児版田中ビネー知能検査Vも発売された。
引用文献
小山充道(2008)必携 臨床心理アセスメント 金剛出版,p.59.