検査情報
基本文献:日本版WISC-Ⅲ 知能検査法①理論編,②実施・採点編,③尺度換算表
著者名:(原著)Wechsler,D. (日本版)WISC-‖|刊行委員会(東洋,上野一彦,藤田和広ほか)
発行所:日本文化科学社
テスト発表年:1998年
目的:①偏差知能指数の測定と知的能力の診断的な理解。個人間差異の測定,②言語性知能と動作性知能との開差,下位検査評価点相互のばらつき,群指数等から,個人内差異や認知的特性を把握。
対象年齢:5歳0カ月〜16歳11ヵ月
所要時間:約60分(群指数の算出まで行うと約70分)
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検査の概要
5〜16歳児に適用可能な診断型の優れた知能検査である。何らかの事情により全検査IQが出せなくても,言語性IQあるいは動作性IQだけでも算出できれば,知力に関する有用な情報を得ることができる。基本検査に加え,時間はかかるが補助検査まで行うと,因子分析的研究に基づく群指数の値もわかり,プロフィール等から個人内差異の存在や発達障害の徴候等が示唆される場合もある。子どもにかかわる教育相談や福祉相談で多用されている。
引用文献
小山充道(2008)必携 臨床心理アセスメント 金剛出版,p.48.